MT5の注文タイプはMT4と同じで、【成行注文】と【指値注文】に分けられます。
【成行注文】
取引商品のその時点での売買相場に従って取引される注文の種類を指します。
【指値注文】
指定された価格に従ってポジションを建てる、または決済する注文の種類を指します。
このうち、MT5 の指値注文には、6 種類の指値注文取引があります。MT4 の 4 種類の指値注文と比較して、MT5 ではさらに 2 種類の指値注文があり、その内容は以下の通りです。
3.2.1. 逆指値買いー価格指値を突き抜ける買い注文
価格がある価格水準を突破した場合、その価格以下で指値買い注文が作成されます。このタイプの指値注文は、成行注文が成立する前に、ブレイクアップとステップダウンという2つの条件を満たす必要があります。
例えば、下図のUSDJPYのトレンドの場合
a) 現在の価格は136.86で、上値抵抗線はラインA、下値支持線はラインBにあります。
b) 投資家は、USDJPYがラインAの抵抗レベルを突破し、ラインBでステップバックしてサポートを得て、その後上昇すると予想しているので、逆指値買い注文を使用します。
c) USDJPY の価格がライン A に上向きにタッチすると、ライン B の買い指値注文が作動し、価格 がライン A からライン B まで下落すると、ライン B の価格で買い注文が発注されます。
3.2.2. 逆指値売り - 指値売り注文のブレイク・スルー
価格がある価格水準を割り込んだ場合、その価格より上に売り指値注文が作成されます。このタイプの指値注文は、成行注文が成立する前に、ブレイクダウンとリバウンドの2つの条件を満たす必要があります。
例えば、下図のUSDJPYのトレンドの場合
a) 現在の価格は136.77で、下値抵抗線はラインAにあります。
b) 投資家は、USDJPYがラインAの抵抗レベルを突破し、ラインBがブロックされると反発して再び下落すると予想しているので、逆指値売りの注文を使用します。
c) USDJPYの価格が下方のラインAにタッチしたら、ラインBの売り指値注文が作動し、価格がラインAからラインBに反発したら、ラインBの価格で売り注文が発注されます。